【マーケティング】顧客志向に基づく「店舗での商品陳列手法のコツ」

  • 2024/02/29
  • 経営関連

こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。

顧客志向に基づくマーケティング手法、本日は小売店における「店舗における商品陳列手法のコツ」についてです。

スーパーやコンビニに並べられている商品を、どのように並べるのが良いか?

この辺りは「売る側」にならないと考える機会は少ないかもしれません。

ただ、雑多に並べるのではなく、店に入ってお客さんがどのような動きをするか、またはどのような動きをしてもらいたいかを考えて、商品を陳列することこそ、マーケティング思考に基づく店舗運営のコツです。

本日は、店舗における商品陳列手法について綴りたいと思います。

店における「回遊性」

皆さんはスーパーやコンビニに行く際、何かを買おうと決めていくことが多いと思います。

しかし、気が付いたら「予定してなかったけど買っちゃった」ということってよくありますよね。

実はこれを「ついで買い」と言います。

店舗運営において、店側としてはいかにして「ついで買い」に結び付けさせるかは、陳列方法にかかってきます。

そこで出てくるのが、お店の「回遊性」というもの。

買いたいモノを買いにきたお客さんが、入口付近で並んでいる物でことが済んでしまったら、当然「ついで買い」にはつながりません。

店側としては、なるべく店の奥まで歩いてきてもらって、そのルートの中でついで買いに導く戦略をとるのです。

商品を陳列するに当たり、一般的には陳列する場所にそれぞれ役割があります。

上記の通り、店のレイアウトに対して、「第1マグネット」から「第4マグネット」と呼ばれる、陳列場所が存在しています。

「マグネット」とはまさに磁石、お客さんを引き寄せる力を持つゾーンと言えるでしょう。

それぞれの場所に置くべき商品を置くことで、お客さんのついで買いの効果がUpすると言われています。

人間の目線は左から

さて、置くべきゾーンが決まったら、そのゾーンの中でどの順番に並べるかという問題です。

実はこれも適当に並べているわけではなく、購入者である人間の行動心理に基づいていることが多いと言われています。

皆さんは真正面に棚があったとしたら、どのような視線の流れで商品を見るでしょうか?

実はある一定の法則があり、多くの人は「左から右へ」「上から下へ」という順序で視線を動かすと言われています。

そして、目線は「中央」から「右端」に止まりやすいと言われており、この辺りに「主力品」を陳列すると良いと言われています。

サンドイッチ方式

では、その視線の流れの中で3品目あったとしたら、どの順番でどのように並べるか?を考えましょう。

人間の心理の中に、「比較対象」があるとその商品の評価が分かりやすくなります。

つまり、アピール力の強い商品をアピール力の弱いと隣り合わせにすると、アピール力の弱い商品が右記だたされて目に留まりやすくなるという心理です。

そこで、このように並べ方を工夫してみるとお客さんからの認識率が向上すると言われています。

類似商品の陳列の工夫

さて、ドラッグストアなんかに行ってみると、大きく2つの商品陳列パターンがあることに気がつきますでしょうか?

それが以下の2つのパターンの陳列手法です。

どちらを目的にするかで陳列方法は変わってくるかと思いますが、個人的には「バーティカル陳列」の方がよく見かけますかね。

商品陳列の「高さ」

最後に商品陳列の際の「高さ」についてです。

幼稚園児の子供に買ってもらいたいお菓子を、高さ2mの所に陳列したところで、誰が買うでしょうか?

このように陳列の高さにもある一定の法則があります。

高すぎても低すぎてもダメ、ということですが、人間の視線が最も集まりやすい高さというのは、男性でだいたい床から130~160㎝、女性で床から120~150㎝と言われています。

そしてその次に視線が止まりやすい高さが、男性で床から70~130㎝、女性で床から60~120㎝と言われており、だいたい人間の目線を水平にした状態から若干角度を下げた場所あたりがベストと言われています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

「あ、こうやって並べればいいんだ!」と思ったと同時に、「そう考えると、店側としてはこれを売りたいと思っているんだ!」というのが分かるかもしれませんね。

一度この知識を前提に、お店に入ってみると面白いかもしれません。

今回は「陳列手法のコツ」についてでした。

是非、参考にしてみて下さい!

【経営デザインエクサルについて】

経営デザインエクサルは医療業界に強い中小企業診断士と、デザイン業界20年の実績を持つグラフィックデザイナーが共同で立ち上げた会社です。

経営相談や従業員研修、グラフィックを活かしたコンサルティング、また販促物(チラシ・ポスター・ロゴマーク等)やWebサイトのデザイン案件も単体でお受けすることができます。

弊社サービスの詳細はこちらをご覧ください。

↓↓↓