【経営コンサル】中小企業診断士2次試験

  • 2023/10/30
  • 経営関連

こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。

昨日10月29日は中小企業診断士2次試験でした。

受験生の皆様本当にお疲れさまでした。

最強に手ごたえを感じにくい試験ですが、ここに至るまでの受験生の熱き想いには心から共感できます。

本日は自分自身の経験や思いを踏まえて綴りたいと思います。

中小企業診断士とは

よく「中小企業診断士に合格するなんてすごいね!」「で、何やってるの?」というご質問をお受けすることがあります。

ずいぶん知名度も上がってきてはいるものの、まだまだ何をやっている人たちかは認知されつくしていないのが現状ですね。

まずは、以前綴りました「中小企業診断士って何?」の記事をご覧ください。

一言でいえば、国内唯一の経営コンサルタントとしての国家資格です。

資格取得後、経済産業大臣に届出をすれば中小企業診断士として経産省に登録されます。

そして私も現在は、経産省の登録を受けて中小企業診断士として独立起業して活動しております。

中小企業診断士 勉強時間

中小企業診断士試験に合格するための勉強時間の目安は「1,000時間」と言われています。

よく「2ヶ月で合格する勉強法」や「半年で合格!」などの記事を見かけますが、合格した事実は本当かもしれませんが、これはベースの知識が必ずある人の経験だと私は思っています。

ところで中小企業診断士試験の受験科目は、1次試験で7科目、2次試験で事例問題が4題出題されます。

1次試験は「企業経営理論」「運営管理」「経済学」「財務会計」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営政策」の7科目ですが、特に「財務会計」については全くの無知の人が突然始めたらおそらく意味不明な世界かと思われます。

「財務会計」というのは、大きくは「財務(ファイナンス)」「会計(アカウンティング)」に分類されますが、1次試験における財務会計はほとんどが「財務(ファイナンス)」領域から出題される傾向にあります。

つまり「投資判断」などの領域です。→これが難関!

一方、「会計(アカウンティング)」領域は、決算書が読めれば比較的機械的に回答することができる印象です。

そして2次試験となると、勉強時間と比例して成果が出るとは言えない「雲をつかむ感じ」とよく言われています。

要は、暗記したから、計算ができるから、では一切解くことができないのです。

実際のコンサルタントとしての現状分析→問題整理→課題創出→解決策の提言のプロセスを文章で示すこととなり、実務に近い問題が出題されます。

したがって、ここで問われるスキルとしては「コンサルスキル」の前提となる「論理的思考」というわけです。

トータル1,000時間の最低勉強時間のうち、一次試験に要する時間が800時間、二次試験に要する時間が200時間と一般的に言われています。

ちなみに…。

一年浪人した私の勉強時間は、トータル3,000時間でした。

「自信」と「プロ意識」

謙虚なく申し上げますと、私は死ぬほど勉強しました。

毎日ストップウォッチで時間を計測して、1分1秒を無駄にせず、死に物狂いで勉強しました。

そして中小企業診断士になりました。

今は、プロの経営コンサルタントとして人生を大きく転換させました。

試験当日、自分に声を大にして言い聞かせた言葉が今でも忘れず覚えています。

「自分は日本一勉強した」

「苦手だった財務会計、ここまでやったから絶対に満点取りに行く」

「合格はスタート地点、合格して当然」

「絶対に人生を変えてやる」

結果、一次試験の財務会計は90点台で、おそらく2問ミスだったと思います。

そんな私は今、財務会計が得意分野です。

プロの中小企業診断士として、中期経営計画も、5年後、10年後の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書も作成できます。

もちろん、そのベースとなるマーケティング戦略、人事組織戦略など、経営戦略立案も今の本業としてやらせて頂いております。

まさに、3,000時間勉強してきた経験が自信とプロ意識に繋がっていると思っています。

「やりたいこと」をやる!

弊社の企業理念は「My Design, Your Excitement.」です。

自ら創り上げることで、ワクワク感を提供する。

人生は一度きりです。

やりたいことをやる!

とことんやる!

そして絶対に忘れてはいけないこと。

「やりたいことをやるために、とことん努力する」ということ。

誰でもこれは実現できることだと思っています。

その変わり、「覚悟」と「努力」は絶対につきもの!

昨日の中小企業診断士二次試験の受験生の方々を見ていて、私自身改めてパワーをもらいました!

大谷翔平選手が言ったWBCの時の言葉。

「皆さん、憧れるのはもうやめましょう」

そうです。

「憧れ」は「ライバル」です!