【経営コンサル】ファシリテーション②
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
「強い組織に存在するのは『リーダー』よりも『ファシリテーター』」だと、私は強く思っています。
本日は、ファシリテーターに求められるスキルについて考えたいと思います。
私もかつてファシリテーションスキルを伸ばしたいと思って、会社員時代にあらゆる会議体で訓練させて頂きました。
そして管理職に就いてからは、毎日がファシリテーション。
合意形成を築き上げていく上で、非常に大切なスキルであると思います。
ファシリテーションの経験
私が初めて複数のメンバーとの「合意形成」の壁にぶつかったのは、ちょうど29歳の頃でした。
ちょうど当時、私は「課長補佐」という役職に昇格し、チーム内の牽引役を担う立場になった頃のことです。
営業部門に所属し、当時は結構売ってましたし、営業所内でも比較的脚光を浴びる、ちょっとした天狗さんでした。
ということもあり、それまではミーティングの場で自分が主張した意見は採択されることも多く、あまり周囲の人たちの意見は参考にならないとさえ思っていました。
そんな自分が課長補佐に昇格し、会議の司会運営を任されることが増えてきたわけです。
会議のチェアを取るようになった時に最初に思ったこと。
「え??誰もしゃべらないんですけど…」
そして、その会議を後ろから見ている所長が、「早く進めろ」といわんばかりにイライラ感が伝わってくる始末。
結局、テーマに対する意見がほぼ出ず、最後に自分のアイデアを提示したらそれが採用されるという着地。
そして強く思いました。
チーム力を向上させていくには、自分の意見を主張するのではなく、周囲に意見を出させる雰囲気や仕組みをつくらなければ、と。
そこで私は本屋さんで「初めて学ぶファシリテーション」的な本を買って勉強し始めたのでした。
実践編
ただ、本で読んでもやはり実践しなければ身に付かないと思い、あえてミーティングを設けさせて頂き、ファシリテーションの練習を繰り返しました。
合意形成をスムーズに導き出すファシリテーションには、必要なスキルがあります。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
人間には「承認欲求」というものが誰にでも存在しています。
意見を言ったことへの賞賛は絶対に大切。
また、意見を言いやすい雰囲気を作り上げることも絶対に必要になります。
それらがファシリテーターとして必要とされる「対人スキル」です。
実はこのスキルが最も大切だと思いますが、「ロジカルシンキングに基づくファシリテーションスキル」というものを考えると、ディスカッションの道筋を整理していく「構造化スキル」というもののウェイトが大きくなると考えます。
私は課長補佐になってから、あえて自分の身を会議の運営側に置くことを選択していき、自ら意見を主張するというよりは、全体に意見を出させ、全体の意見を集約して、全員が納得いきやすい着地に落とし込むという訓練をし続けてきました。
「そのまとめ方はおかしい!」や「偉そうに言うな!」も何度も言われてきました。
ファシリテーターが攻められるというのは、普段の人との接し方にも大きく起因してきます。
今思えば、「そのまとめ方はおかしい!」と言われるなら「では、どのようにまとめましょうか?」と投げかけてみても良かったのかなと思っています。
やはり、ファシリテーションスキルを身に着けるには「場数」は必須だと思います。
新コンテンツ紹介
実は私は「ロジカルシンキングマスター」と「論理的思考士」という資格を保有しています。
フレームワークなどを大いに活用しながら、多くの意見をMECEに集約することを常に意識しています。
会議体においてメンバーに意見を出させた後に、集約していくスキルがファシリテーターの腕の見せ所です。
そこで活用されるのが「ロジカルシンキング」ということになります。
ファシリテーションを学ぶには、ロジカルシンキングは必須です。
今回新たにUpしました研修セミナーは「ロジカルシンキングを駆使したファシリテーションスキル」です。
なお、管理職の方がこのスキルを学ぶには、一部「コーチング」という視点も身についてくることでしょう。
自分なりに答えを用意しておいて、周囲の意見をまとめ上げながら答えに少しずつ導いていく手法です。
あまり誘導しすぎるのは宜しくはありませんが、育成を含む視点で学ぶことも良いかと思います。
是非、強い組織を作り上げる上で弊社研修セミナーをご活用ください。
「強い組織には『リーダー』よりも「ファシリテーター」が存在している」を実現させましょう!