【経営コンサル】大人の勉強を続けられる人

  • 2023/11/13
  • 経営関連

こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。

よく「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」とか思う事ってありませんか?

なんであんなに時間がある毎日なのに、ダラダラと過ごしてきてしまったのだろうか、などと思うことは誰しもあると思います。

しかし、実はそれは自然なこと。

そして、一つ言えることは、「大人になってからの方が勉強が楽しい」ということです。

なぜそう思うことができるのか、少し綴ってみたいと思います。

「学業」とは

学生の仕事は「勉強すること」、即ち「学業」とよく言われます。

学生は学校で学ぶことが「仕事」と考えられがちですが。

私は「学業」という言葉にそもそも違和感を感じます。

語弊があってはいけませんが、もちろん私の学生時代の認識は「学業」でした。

実は、「勉強すること」というのは「手段」なのです。

人間には誰にでも「こうありたい」と考える「ありたい姿」というものがあります。

もちろん各人それぞれ程度に差はあります。

「マズロー5大欲求仮説」というものがありますが、人間には以下の5つの欲求の「段階」があり、それぞれが満たされて初めて次の段階の欲求を感じるようになるという説です。

① 「生理的欲求」 (食欲・睡眠欲などの生きる上で最低限必要な行為を欲する欲求)

② 「安全欲求」 (危険から回避されたいという欲求)

③ 「所属欲求」 (誰かと繋がっていたい、友達と親しくありたいと感じる欲求)

④ 「尊厳欲求」 (褒めてもらいたい、認めてもらいたい、と感じる欲求)

⑤ 「自己実現欲求」 (自分は人生においてこうありたい、と感じる欲求)

①~⑤の欲求段階は、それぞれの人が置かれた環境によって感じる段階は違うかとは思います。

しかしながら、人間は本質的には上の段階の欲求を感じる生き物です。

そして、「勉強すること」は「自己実現欲求」を満たすための「プロセス」でしかなく、決して「勉強すること」自体は目的にはならないということです。

勉強することで、何を得たいのか?

勉強した結果、自分はどうありたいと思っているのか?

学生時代は私は残念ながらこの辺りまで深堀して、勉強をする意味を突き詰めていませんでした。

目の前に降りてくる宿題をこなし、テストをクリアして終了。

本当は「勉強すること」というのは、「業」ではなく、「ありたい姿」を目指すためにやるべきことですので、楽しくて仕方ないはず。

・・・、というと言いすぎですかね。

私はどうしても中小企業診断士になると決意して勉強をしてきました。

ですので、勉強すること自体は、全く苦にはなりませんでした。

残念ながら、学生時代にこのような発想をもつことは難しいでしょう。

「やれ!やれ!」と言われてしか勉強しませんからね。

学校指導において、この辺を学生達に理解してもらえたら益々勉強することの意味が分かるのではないかと考えます。

学び直しは楽しいこと

決して学校にいくことだけが勉強するための道ではありません。

自分で本を買って読むもよし。

最近では便利なモノで、YouTube様々が色んな知恵や知識を発信してくれてますので、IT機器さえあれば無料で学ぶことができます。

「学生時代にもっと勉強しておけばよかった」と考えること。

それは、「今からでも勉強できるということ」でもあるのです。

こちらのブログでもよく書きましたが、「リスキリング」は最近のバズワードでもあります。

リスキリングについては以前記事を載せましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

大人になってから勉強すること、学び直すことって本当に楽しいことです。

私は35歳の時に、「知的財産管理技能士」の資格を取得しました。

36歳になって「経営学検定」を受験し、その勢いで「ビジネス実務マーケティング試験」を受けました。

37歳になり、人生初の中小企業診断士試験に挑もうと3ヶ月だけ勉強して受験したところ、全くわからず記念受験に終わりました。

38歳で会計検定と統計検定を受けました。

39歳でマーケティングの上級試験を受けました。

40歳になり、中小企業診断士になりたいと思い、真剣に改めて勉強し始めました。

42歳で中小企業診断士資格を取得しました。

勉強が楽しくて仕方なくなり、ITパスポート、事業承継シニアエキスパート、ロジカルシンキングマスターなどなど続々と資格を取りました。

そんな私の「ランナーズハイならぬライセンスハイ」の記事はこちらへ。

大人の学び直しは本当に楽しい!

なぜなら、「ありたい姿」にどんどん近づいていけるからです!!

ありたい姿を描く

中小企業診断士として、企業様にご提案させて頂く際、「まずは5年後~10年後にどういうありたい姿を描きましょうか」と考えるところから入ります。

この「ありたい姿」ってとっても大切!

勉強においても一緒なんです。

ワクワク、ドキドキするような「ありたい姿」をしっかり言葉にして、文章にして、何度見ても忘れないくらい自分に唱えて。

そうすれば、おのずとやる気が湧いてくるものです。

騙されたと思ってやってみる価値おおありです。

「勉強しようと思うんだけどやる気がわかない」

「勉強したいんだけど、何をしたら良いか分からない」

「勉強しなければと思いつつ、時間がとれない」

そういう方は、まずは勉強する前に「5年後のありたい姿」を考える時間をとりましょう。

繰り返しになりますが、勉強は「手段」であって「ありたい姿」の実現が目的です。

キラキラの5年後の自分像を考えることは、楽しい人生への幕開けになります!