【経営コンサル】自社の組織変革について
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
昨今、宝塚歌劇団のあってはならないニュースが報道されています。
本当に悲しい出来事です。
組織には「残すべき伝統」と「変えていくべき伝統」が存在しています。
このような悲しい出来事が起きてしまってからでは遅すぎます。
今こそ日本の組織という組織を、新しく変革していくべき時であると認識すべきでしょう。
本日は、組織のあるべき変革について綴りたいと思います。
組織風土とは
企業に存在する「組織風土」というものがあります。
伝統、習慣、個々のキャラ、風習などなど。
様々な要素が複合的に絡み合って、組織には自然と「我々はこうだ」という暗黙の風習が出来上がっていきます。
これらは企業によっては「我々はこうあるべきだ」と明文化されたものがあるところもありますし、ないところもあります。
その組織風土には、「良き伝統」に基づくものがあれば、「悪しき伝統」に基づくものもあります。
かつて日本という国は、「大和魂」という「我慢が美学」という風潮がありました。
また、日本には「縦社会」という風土もあります。
私が学生時代は体育会系の部活に所属していましたが、完全縦社会の世界でした。
何があっても先輩優先、何があっても先輩が絶対。
大学時代のバレーボール部では、大学1年生は先輩との食事の席では食事に手を付けてはいけない。
先輩から「食べてみろ」と言われて食べたとしたら、「何食べとんねん」と言われて怒られる始末。
しかし、その当時はそれが当たり前と思っていました。
その当時はそれで良かったとしても、今の時代には決して即していません。
組織風土というのは、時代に合わせて、さらに言うと時代を予測して変革していかなければならないのです。
変革に対して覚悟を決める
宝塚歌劇団においては、「自分たちはこういう組織であるべきだ」という古き悪しき伝統があったのではないかと思います。
容姿端麗。
規律徹底。
しかし、この言葉が間違った方向に解釈され、むしろ組織の規律を阻害してきたのではないでしょうか。
問題渦中のビッグモーターや、沢井製薬においても部下の社員が共通して言っている発言がありました。
「上司の言うことは絶対」
「上司の指示に従わないと左遷をくらう」
規律が徹底されていることと、この言葉にはちょっとした乖離がありそうです。
間違ったことでも上司が右を向けと言えば、右を向く文化。
では、これは誰が問題なのでしょうか?
答えはひとつ、「上司」側に問題があります。
もっと言うと、その上司をマネジメントしている経営者に問題があります。
変わることへの覚悟が足らない。
部下をパートナーとして見ていない。
経営者が変わらなければ組織は変わりません。
時代に合わせた、そして時代の変革を予測した組織変革を常に構想していかなければならないのです。
これだけ企業の不祥事が後を絶たないこの時代に、今こそ経営者は自社のあるべき組織風土を考え直すべきタイミングを迎えていると言えます。
今から動き出しているようではもはや遅い。
でも今こそ動き出すべきです。
「残すべき」というものを、もはやゼロベースで組織のあり方を考え直してみませんか?
弊社も全力で支援させて頂きます。