【経営コンサル】中小企業診断士の仕事「私にできること」
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
「中小企業診断士」と聞くと、「資格が難しい」「難関国家資格」というイメージがあると思います。
資格試験は確かに難しいですし、難関国家資格の1つです。
私も中小企業診断士になるまで3年かかりました。
では、その資格を取った後にどんなことができるのでしょうか?
本日は私の経験を踏まえた「中小企業診断士にできること」について綴りたいと思います。
中小企業診断士とは
さて、まずは「中小企業診断士」ってなに?について示したいと思います。
中小企業診断士と言うのは経済産業大臣に認められた、国内唯一の国家資格を有するプロの経営コンサルタントです。
「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家」として、国家資格である中小企業診断士資格を保有する、経営コンサルタント、と経済産業省では定義されています。
ちなみに、受験資格に大学卒業や何か資格を保有していることなどは一切なく、誰でも受験することができます。
試験には一次試験から二次試験、実務補習を経て晴れて経産省にて登録ということになります。
また、一次試験合格後に、中小企業庁で登録された大学で養成課程を卒業した場合でも登録が可能です。
いずれの道を選んだとしても、莫大な時間を割いて勉強し、座学のみならず相当なるコンサルスキルも磨かなければ中小企業診断士にはなれません。
よく、「3ヶ月で合格する中小企業診断士試験対策」といった予備校や通信講座等がありますが、正直これは私は不可能だと思っています。
相当なる地盤知識があれば別ですが、そんな人はごくごくマレでしょう。
そして登録した中小企業診断士は誰もが「人生をかけて勉強した」と口をそろえて言います。
それだけ相当な時間と苦労と思いをかけて合格した人ばかりです。
だからこそ、言えることは「苦労を知っている」という共通点があります。
私も43歳になる今、人生で一番勉強しましたし、人生で一番苦労しました。
だから今、ここに立っていられると思っています。
中小企業診断士になってから
中小企業診断士という難関資格を取得してから、色々な人に聞かれることがあります。
「で、何が専門なの?」ということ。
中小企業診断士という試験は、一次試験で7科目の試験科目を突破しなければならず、それを突破するだけでも世間一般的には「プロの経営コンサルタント」なのです。
しかし、その後の世界に待ち構えているのは、「で、何?」という問い。
中小企業診断士試験は、幅広い知識が必要で多角的な視点を養うことが要件となりますが、一方で「尖った知識」がないというのも事実。
ここで我々中小企業診断士に活かされるのが「前職の経験」ということになります。
物流に詳しい中小企業診断士、飲食業に強い中小企業診断士、製造業に強い中小企業診断士などなど。
前職の経験からその強みを発揮する色々な専門性をもつ中小企業診断士が存在しています。
そして、私は「医療用医薬品製造業者(製薬企業)」に20年勤務していました。
うち16年間はMR(医薬情報担当者)として、4年間は本部マーケティング部門員として従事しており、「営業」「コミュニケーション」「プレゼンテーション」「戦略立案」などを強みとしてきました。
そして今、中小企業診断士として「研修講師業」「医療分野」を強みとして活動させて頂いています。
もちろん、お仕事としては製造業全般、卸売業、小売業なども対応させて頂いておりますし、今月末は飲食店舗の経営支援に入らせて頂く予定です。
つまり、プロの経営コンサルタントとして中小企業診断士の資格を保有していますが、これはあくまでベースであり、専門性は診断士によってそれぞれということになるわけです。
「コミュ力」ゼロだった私
元来、製薬企業でMRをやってきた私ですが…。
もともと大変人見知りで、大変口下手でした。
もはやそこにコンプレックスをもつレベルでしたし、そんな自分が嫌で仕方なかったのです。
だからこそ、営業の世界に飛び込む!と決めて、学生時代は営業一本で就職活動をしていました。
2003年卒という就職氷河期ではありましたが、幸い数社から内定を頂き、製薬企業MRになることを選ばせて頂きました。
製薬企業MRの方は、かなりコミュニケーション力が高い人が多い印象です。
話題も豊富ですし、場を盛り上げるのも比較的お手のもの。
そんな世界に飛び込んだ当時の私は圧倒されました。
医療従事者の方との接待や忘年会などの行事でも、「早く帰りたい」といつも思っていました。
そんな私が考えるようになったことは、「どうせ帰れないのだから、今を楽しもう」ということ。
そして楽しむための「コミュニケーション力」を必死で磨きました。
当時、何冊の本を読んだかもはや数えきれないです。
毎日、鏡に向かって挨拶の練習もしていました。
今では「営業スキル研修」「コミュニケーションスキル研修」などをやらせて頂いていますが、これらは全てその当時の苦労が地盤にあるのだと思っています。
中小企業診断士は、私は「指導する立場にある」とは思っていません。
共に学ぶ、共に歩むものだと強く思っています。
なぜなら、私自身がコミュ力ゼロから社会人人生を送ってきたからだと言い切ることができると思っています。
中小企業診断士として私ができること
前述の通り、中小企業診断士ができる仕事は幅が非常に広いです。
そのような中で、特に私が強みとしているのは「元製薬企業MR出身の中小企業診断士である」ということ。
「経営」というものに軸は当然ありますが、「研修講師業」と「医療分野」においては私自身の専門性が特に発揮されると思います。
以下、昨年4月に中小企業診断士になってからの実績を列記させて頂きます。
研修講師としての実績
2023年4月に独立してからの実績は以下の通りです。
もともと製薬企業でも営業所長や本社グループ長をしていましたので、プレゼンする機会は20年間で山ほど経験してきています。
■ 某公的企業: 「部下のミスを少なくするアプローチ」(新任管理職対象 4時間研修)
■ 某民間企業: 「管理者としての問題解決手法」(課長対象 6時間研修)
■ 某民間企業: 「売れるキャッチコピーの作り方」(希望参加者対象 1時間半研修)
■ 某民間企業: 「ファシリテーター育成講座」(経営者対象 3時間研修)
■ 自社主催セミナー: 「外部環境分析の手法-事業計画作成の肝-」(士業関係者対象 2時間研修)
■ 某民間企業: 「顧客軸の発想に転換する営業手法」(中堅営業マン対象 4時間研修)
■ 自社主催セミナー: 「財務分析の基礎」(士業関係者対象 2時間研修)
■ 某大学: 「経営戦略策定演習」(大学生対象 3日間)
・・・・・・・・他
医療分野における実績
■ 新規クリニック開業に向けた事業計画書作成支援
■ 医療関連中小製造業の上場支援
■ 調剤薬局薬剤師対象 「医療DXの今後の方向性とあるべき薬剤師の姿」セミナー登壇
■ 製薬企業分析動画作成支援
■ 製薬企業マーケティング部門向け、Power Point作成支援
■ 調剤薬局における医療接遇セミナー登壇
■ 某製薬企業 研修資材作成支援
・・・・・・他
まとめ
中小企業診断士とは、日本で唯一の国家資格を有するプロの経営コンサルタントです。
経営コンサルタントとは、様々な形で経営を支えるパートナーです。
私の場合は、研修セミナーや事業計画作成支援などの側面でご支援させて頂くことが多いです。
補助金申請支援などももちろん多く担当させて頂いてきました。
実績がどうこうももちろん大切なことかもしれませんが、私は経営をしている人、そこで働いている人たちが笑顔で元気にワクワクしながらお仕事をされる場を提供することがミッションだと思っています。
もはやコミュ力に自信がある元製薬企業MRの中小企業診断士は、本日もワクワクしながらお仕事をさせて頂きます!
気になる方はどんなことでも気軽に問い合わせフォームよりお声掛け下さい!