【人材育成】従業員の能力開発とキャリア形成について
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
本日は人的資源管理における「能力開発とキャリア形成」についての内容をご紹介します。
現在、経営学にまつわる体系的な研修セミナーコンテンツを作成しており、一部として今回人的資源管理についてスライドを作りました。
マネジメントにおいて、従業員の能力をいかにして高めるか?
従業員の将来的なキャリアをどのようにして描くか?
そしてマネジャーとしてどのように関与していくかについては非常に重要なポイントです。
人が育てば組織が育ち、組織が育つと社会が育つ!
組織において「人」は最大の財産ですね。
能力開発の仕方
従業員の能力を開発していくための手段として、大きくは3つの方法があります。
それが、「OJT(職場内教育)」・「Off-JT(職場外集合教育)」・「SD(自己啓発)」です。
大抵の中小企業においてはOJTがほとんどであり、時間的・資源的な制限からもOff-JTは限られた機会となるパターンが多いのではないかと思われます。
大企業となると、社内に「教育研修担当」などが存在しており、Off-JTは社内の担当部署によって企画運営されることもありますが、中小企業においてはそれはほとんど少ないかと思われます。
そこで我々のような研修講師が担当させて頂くこととなるわけです。
さらに、何より大切なのが「自己啓発」です。
私の経験上、最も能力が伸びると思われるのが自己啓発だと思っています。
これは「自ら学ぶ」という、最も主体性が伴う学びですので、意欲が違います。
そして、これらを組み合わせて学ぶことによって、能力開発の効果が高まると言われています。
キャリア形成(CDP)とは
今の時代は、自分のキャリアは自分で決めるという時代に入ってきています。
敷かれたレールに乗っかっていくのではなく、自ら働く場所を決めて、自ら勉強して、自ら道を切り開いていくという人材が求められていることでしょう。
そこで登場するのがキャリア形成「CDP(Carrer Development Program)」です。
これは、自身の将来キャリアを自ら描き、それに向けて会社が支援していくという考え方です。
そしてこのCDPをつくるためには、「どの領域で」「どの職位で」「どの道筋で」の3つの視点が必要となってきます。
従来は、「製造部門」で入社した人は、そのまま製造部門で経験を積んで、そのまま製造部門内で役職に就いていくことが当たり前だったかと思います。
しかし、昨今ではキャリアフィールドも自ら選び、どの分野を将来的に経験して役職に就いていくかまで自ら描いていく時代なのです。
管理職育成から経営者育成へ
昨今、企業によっては若いうちから経営目線で仕事をすることを要求するところも出てきています。
全社目線をもって仕事をするということは非常に大切なことですし、コスト意識が向上するなどして、全社の利益も向上することに繋がることも予想されます。
実は企業における従業員育成も、管理職育成型から次世代経営者育成型に変わりつつあると言われています。
要は企業としては、自社内だけで通用するスキルを磨くこと以上に、どこに行っても社会一般的に通用するスキルを磨くことに視点がいっているということですね。
それこそ、これからの時代を生き抜くための柔軟な考えと発想とスキルとなることでしょう。
最後に
「人材」は昨今「人財」と表現されます。
ヒト・モノ・カネ・情報という4つの経営資源の中で、ヒトが最も貴重な資源であると言われています。
リスキリングの時代を迎え、益々学びを深めていくためには、業務内での学びに加えて、業務外でも自ら学ぶ姿勢や、Off-JTとしての学びの機会を提供する仕組みの構築は必須です。
組織の成長は、個人の成長の集結です。
是非、企業として、組織として学びの仕組を構築していきましょう!
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