【中小企業診断士】医療の分野で貢献できること
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
梅雨が明けて、益々猛暑が押し寄せてきましたね。
さて、私自身の前職の経験を踏まえて、医療の分野で診断士として貢献できることは?という点についてまとめたいと思います。
私自身が20年間製薬企業の従業員という立場で、医療機関に貢献してきたことを踏まえて考えていきたいと思います。
医療従事者に貢献したいという思い
私は大学新卒から20年間、製薬企業に属してきました。
製薬企業の営業は「MR(Medical Representative)」と言われ、「医薬情報担当者」として業界で決められた資格を取得することで認められます。
製薬企業のMRとして大学病院から地域の基幹病院、開業医から調剤薬局まで訪問させて頂いていました。
さらには、訪問看護ステーション、老健施設、地域の医師会や薬剤師会、看護協会などなど。
患者さんのための貢献に繋がる施設は幅広く訪問し、情報提供活動をしてきました。
訪問先がどこであろうと、私は「患者さんのため」「患者さんのご家族のため」になりたいという思いのもと、製薬企業という立場でお役に立つことができないかと思っていました。
中小企業診断士として貢献できること
中小企業診断士として貢献できる範囲は、どの業種においても非常に広いです。
それは、医療の世界への貢献においても同様のことが言えます。
ただ、診断士として医療の世界を知っているか否かは大きな違いがあると思います。
例えば、「接遇」という言葉があります。
「一般接遇」というのは、一般的にサービスや楽しみを期待してくるお客さんに提供されるべき接遇のことです。
それに対して、同じく接遇というものを考えるに当たり、医療機関に訪れる患者さんはサービスや楽しみを期待して来られているでしょうか。
むしろ、患者さんは不安や悩みを抱えて来院・来局されます。
つまり、医療における接遇は、一般的な接遇とは違うものであると私は思っています。
先述の通り、「患者さんとそのご家族の為」というものを考えたときに、配慮すべきことや意識すべきことは非常に多く、一般接遇とはまた違った視点が必要となるわけです。
そこは、やはり医療の分野に関わってきた立場としてだからこそ分かる世界なのかもしれません。
大事なことは「チーム」
「チーム医療」という言葉がよく言われてきました。
多職種の人達がそれぞれの専門性を活かしながら、それぞれの角度から患者さんとそのご家族のためにお役に立つ。
実は私はそのチームメンバーの中に診断士が入るべきだと思っています。
患者さんは医療機関がなければ治療を受けられない、医療機関は経営が成り立たないと治療を提供できない。
専門的な分野ではあるものの、よりよい医療の提供の為にも、経営のノウハウは当然必要になってきますし、その組織の中には従業員が存在し、人材育成の課題や、財務的課題も当然存在しています。
また、患者さんに来院してもらうためにも、医療機関としてもマーケティング活動は必要となってきます。
そのような時に、中小企業診断士としてお役に立てる分野は大いにあると考えています。
患者さんが求めていること
正直、今の時代は患者さんも医療機関を選ぶ時代になっています。
「あそこの先生、パソコンばかり見て私の方を見ずに診察を終える」
「待ち時間が長い、クレームを言ったら受付からそっけない態度で返された」
「お医者さんや、薬剤師の先生が、専門用語ばかりを使うので理解できない」
*ちなみに上記は、私がお聞きした医療関係者の方々が患者さんから受けられたクレームの一部です。
患者さんの「満足度」というものは、「治療満足度」と「それ以外の満足度」に別れると思っています。
「それ以外の満足度」というのは、接し方、話し方、説明の仕方、医療機関の雰囲気の良さ、待合室の心地よさ、などのことです。
実はこの要素における満足度は、結構なウエイトを占めているものと思っています。
「5S」は医療でも同じことが言える
ビジネスの世界でも「5S」は企業の強みの地盤となると言われます。
5Sについて気になる方は以前の記事をご覧ください。
大事なのはルールを決めること、そのルールを共有し、見える状態にしていること。
さらには、これらが自分事として一人一人が率先してできるようになっているということ。
これは普通の企業においても医療の世界においても同じことが言えると思っています。
最後に
中小企業診断士として、医療への貢献の想いを記載してみました。
大切なことは、患者さんの満足度やQOL向上に貢献できること。
診断士としても、その分野に貢献できることは、やりがい以外の何者でもないと思います。
20年間の製薬企業での経験を活かし、「ワクワク感」に繋げていきたいと思います。