【中小企業診断士インタビュー】中小企業診断士 鹿野博之先生
こんにちは、中小企業診断士の諸岡です。
本日は中小企業診断士としてご活躍されている鹿野博之先生との対談を行いましたのでご紹介させて頂きます。
様々な業種を経験されて、中小企業診断士になられた鹿野さん、人生経験と人脈の広さは誰にも負けないと誰もがご評価されています。
そんな鹿野さんに、どのような人生を送られてきたか、なぜ診断士になられたのか、これからどんな活動をしていかれたいか、インタビューさせて頂きました。
鹿野さんの熱き思いが少しでも皆様の日々の活動の刺激になれれば幸いです。
企業の再生支援スペシャリスト!!
今、どのようなお仕事をされているのですか?
企業再建・承継コンサルタント協同組合(CRC)と言う団体で、再生支援の仕事をメインにしています。
中小企業の経営者の方々を中心に、診断士・税理士・会計士などの士業の方々とも関りをもちながら企業再生のお手伝いをさせて頂いております。
学生時代から熱い夢を持ち続けていました!
普段からパッション溢れる鹿野さんですが、どんな学生生活を送っていたのですか?
大学2年生の夏までは遊んでばかりでした(笑)。ただ、友人には恵まれました。
社会人を経験してから大学生になった友人が税理士の勉強を始めたことをきっかけに、当時仲が良かったメンバーとそれぞれ資格の勉強を始めました。
私は横浜出身で、みなとみらい地区が変わっていく姿等を目の当たりにしてきました。
そのため、「いつか街づくりの仕事に就きたい!」と想い、不動産鑑定士の勉強を始めました。
勉強だけでは無く、資格学校の学費を稼ぐために夜はワインバーで働いていたのですが、その経験も後の人生にいきています。
実は色んな修羅場も経験してきました!
社会人になってから特に苦労されたエピソードを教えて下さい
何度か転職をしているので、振り返るとそれぞれ苦労はあるのかもしれませんが、仕事は基本的に楽しいものだと思っています。
あえていうならば、若い時に身の丈に合わないような出世をした時期があり、中小企業の役員を何社か経験させていただいた時期があるのですが、その時は、資金繰りを任されていたので何度か胃に穴が空くような想いをしました。
業績が悪い月は、社長とともに自分の給料を止めたり、多少の資金を会社に入れたりもしました。
悪い時期ばかりではありませんが、今思えば家族にも負担をかけました。
その経験が今の仕事にも活きているのですが、再生支援のプレイヤーとしては、割と修羅場はくぐってきた方だとは言われます。
「体系的に経営を学びたい」から始まった思い!
中小企業診断士を目指したきっかけは何だったのですか?
私は元々不動産のプレイヤーでしたので、今の会社には資産系コンサルの部門に配属ということで入社いたしました。
しかしながら企業再建・承継支援に特化をした関連会社にて欠員が出たため、前職の時の経験から多少の財務の知識や経営陣の気持ちなどが分かるだろうという理由で3カ月だけ手伝って欲しいという約束から・・・騙されて15年以上が経過しています(笑)。
そうなると事業面のことも分からないと困りますし、経営を体系的に学びたいと考えたのが中小企業診断士を目指したきっかけです。
また、職業柄当時から様々な資格保有者が周りにいたのですが、中小企業診断士の方達が一番個性的で人間的な魅力に溢れた人ばかりだったということも理由の一つです。
あとは、コーチングの師匠である塚田 康祐先生の影響も大きかったと思います。
診断士が100人いれば100通りの答えがある!
中小企業診断士として今はどのようなお仕事をされていますか?
基本的には、これまでと変わらず、プロジェクトマネージャーとして再生支援に取り組んでいますが、その内容や質は変わったと思います。
今までであれば、先生と呼ばれる人達から資料があがってきたら、ある程度内容に間違いはないと捉えており、あまり意見することはありませんでした。
また、資格保有者ではない自分の主張を伝えることも憚られると思っていた面があります。
しかしながら、今は自分なりの軸や意見というものをしっかりと伝えられるようになっていると思います。
診断士が100人いれば、100通りの答えがあるというのは、その通りだと思いました。
「恩返しがしたい」…それが私の想いです!
今後、中小企業診断士としてどのような貢献をしたいですか?
ずっと再生支援1本でやってきたので、これから先は中小企業診断士という立場で業界に恩返しをしていきたいという想いがあります。
再生支援の歴史はまだ浅く、再生支援協議会が発足したあたりを起源と考えるならば、私も20代最後の歳から業界にお世話になり、その歴史の大半をこの業界と共に歩んできたことになります。
この仕事は楽しいことばかりでは無く、つらいこともあります。
教科書通りに物事は進みませんし、人間の弱い面や見たくない部分も目の当たりにしなければなりません。
そのような意味合いにおいて、今後は中小企業診断士としての立場で、これまでの経験が活かせると思います。
もう一つは、BCPです。
京都の消防団員でもありましたので、そういった側面からも中小企業の経営に関するリスク管理において貢献が出来れば思います。
下積み時代が長かった、だからこそ力になれると思っています!
最後に、熱い意気込みを!
1社でも多くの中小企業を救いたいと思います。
経営者やそこで働く従業員、取引先、その家族の生活を守りたいです。
また、その企業の製品やサービス、誰かにとっての大切な想い出の場所も守りたいです。
私には、苦い思い出があります。
もし当時、自分に知識があれば・・・或いは適する人に相談が出来ていれば、誰かを紹介出来ていれば、結果は違ったのではないかと思う時があります。
私は下積みが長かった分、その立場からしか見えない視点や業界でのネットワークという、かけがえのない財産を頂く事ができました。
だからこそ、今後はより多くの中小企業と専門家、金融機関との懸け橋となり、一人でも多くの方に幸せになって頂けるよう尽力していきたいと思います。